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RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける想い」大本峻士

2025/11/24

ラストイヤーに懸ける思いということでみんな自分のラグビー人生の歴史から始めているので私もそれに倣って書き始めます。
ラグビーは兄の影響で中学から始めました。公立ながら名門として知られる菫中学校で始め、高校は常翔学園という王道ルートで昔ながらのラグビーを教え込まれてきました。ひたすらに走る練習、厳しい上下関係のもと行ってきたラグビーは嘘でも一言に楽しいと言えるようなものではなかったです。 

さて、お待たせしました。立命館大学への入学です。大学ではうって変わって楽しさが多くの割合を占めました。初めての一人暮らし、友達との遊び。ラグビーに関しても、ただ走るだけではなく高校までのような上下関係はない。同期、先輩方にも恵まれました。幸せそのものだったように感じます。
しかし、今思い返すと明らかに勝利への貪欲さ、日々の練習の取り組みが著しく低下していました。どこがで自分たちの代はいけるなどと甘い考えがあったのでしょう。私がそのことに気づいたのは、3回生の秋シーズンでした。
そして自分たちの代になり、AT、スクラムリーダーになりました。ATに関しては、皆さんご存知中村颯汰が選手兼コーチをしてくれ往年の古田敦也を彷彿とさせてくれるような活躍でした。私のできることといえば小言を挟む程度、ヤクルト時代ののむさんです。上下の関係が逆なので逆のむさんですね。スクラムは、山口達也スクラムコーチと共にこの1年間で良いものを作り上げられていると感じています。
4回生の春シーズンでは、優勝出来ました。それはそれは嬉しかったです。大学に入り、初めて勝利と真剣に向き合いその結果が出た瞬間でした。何もかもが報われたようなそんな気分でした。決して油断していたということではなく達成感に溢れていました。秋シーズンもこのまま、波に乗っていきたいと考えていました。

そして、夏合宿を終えて秋シーズンに入り初戦でボロ負けしました。ひどい試合でした。申し訳ないです。春から磨いてきたつもりだったスクラムでも負けました。ATもスクラムも。初戦へ懸ける想いが強かったあまりにここまでの喪失感を味わったのは初めてでした。3回生までの自分なら簡単に人のせいにして次の日には何てこともないように振る舞えていたでしょう。どこかで引きずったまま近大戦に進んだのか、思うようなパフォーマンスは出来ませんでした。後輩たちから疑いの目を向けられているような気がして私個人としては居心地悪かったことを覚えています。しかし、同期のみんなはいつも通りでした。8時ウエイト組の榎本、甲斐とは相変わらずトリコや映画、どうでもいいような世間話やそれぞれの祖母の面白話で盛り上がり、そのおかげで徐々に私のメンタルは回復しました。
京産→天理→関大と段々とステップアップして良いチームに仕上がってきています。このまま駆け抜けます。

恥ずかしながら笑いどころは古田の件しか作れないほど真剣に書いてしまいました。各段落の文章量を見て分かる通り、4回生という1年間は濃いものです。OBの発言あるあるですけどあっっっっという間に過ぎますよ。ここまで読んできてくれてる後輩達にのみ教えてあげます。これは私の持論ですが、ラグビーで1番重要なことは、人に気を使うことです。

私がラグビーを始めるきっかけになってくれた兄、兄が始めるきっかけになってくれた父、父が始めるきっかけになってくれた祖父まで本当にありがとう。特に、両親の支援があっての私だと自覚しております。今までは甘えてばかりで恥ずかしがって面と向かって感謝も出来ていないような私ですが、これからもラグビーを続けます。ラグビーで恩返しできるように人生懸けて精一杯頑張ります。これからも応援よろしくお願いします。感謝の旨は後日言います。
「to Win」、「関西制覇」4回生みんなで決めたこの2つを最後まで完遂し、最高の代だったと言えるよう後悔なく走り切ります。

最後にはなりましたが、いつも応援してくださっている方、保護者の皆様、OBの方々本当にいつもありがとうございます。残り試合、勝利に貪欲に走り続けます。これからも立命館大学ラグビー部の応援をよろしくお願いします。

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