チームロゴ

RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける想い」御池蓮二

2025/11/25

私は1回生のときに「立命ラグビー部を勝つ集団にし、大学選手権で関東の強豪に勝つ」という目標を掲げて入学しました。最初は周りとのギャップに苦しみました。高校では当たり前だった環境が、大学では全く違ったからです。

大学ではラグビーに本気で取り組む選手、そうではない選手、試合に出たい選手……いろんな人がいます。そんなチームメイトをどうやって巻き込み、同じ景色を見ていくのか。これから立命ラグビー部に入部してくる新入生、今の1.2.3回生は考えて欲しいです。

1回生のときは、とにかく何事にも必死でした。どうやったらラグビーが上手くなるのか。ライバルに負けないために、人よりも何か違うことを積み重ねよう。そんな想いで1年間を突っ走りました。

2回生になってU20日本代表に選ばれ、半年間チームを離れました。初めて体感する世界のラグビーは新鮮で、毎日が刺激的でした。フランスとの初戦は大差で負けました。そのとき「世界にはこんなに上手い選手がいる。この人たちがラグビーワールドカップを目指していくのか」と衝撃を受けました。

当時の自分は、世界との大きな差に焦りを感じていました。帰国後、自分の将来を真剣に考えました。

自分の目標は「2027年ラグビーワールドカップに出場し、世界で活躍する選手になること」です。U20を経験したことで、より高いレベルでやりたいという想いが強くなりました。
「このまま立命で残り2年間プレーするのか、それとももっと高いレベルでラグビーをするのか」
世界との差に焦る自分と、最初に「立命で勝つ」と決めた自分。毎日悩み続けました。

2回生の秋、私は立命ラグビー部を退部してリーグワンのチーム行こうとしました。「もっと高いレベルに行かないと、世界との差は埋まらない」と本気で思っていたからです。

そんなとき母に言われました。
「リーグワンに行ったらあんたは変わるんか? 環境に変えてもらえると思ってる時点で、あんたはあかん」

その言葉でハッとしました。今の環境で成長できるのかではなく結局、どの環境でも成長し続けて行く気持ちを持った選手がトップにいくんだと。実際、大学生のまま日本代表に選ばれている選手だっています。

今の環境で、自分が持てる最大限の成長を追求できているかがどれだけ重要なのか学びました。当時の自分にはそれをわかっていませんでした。そのことに気づかせてくれた両親やチーム関係者には、感謝しかありません。

結果、力不足でリーグワンには行けず、立命ラグビー部で残り2年間プレーできるチャンスをもらいました。

1回生のときから本当にお世話になった中村颯汰には、たくさん迷惑をかけてきました。「一緒に立命で勝とう!」って言っておきながら、辞めそうになってすまん。一緒に選手権に行きたかったし、もっと一緒にラグビーがしたかったな。

同期のみんなにも迷惑をかけてきました。その分、自分が頑張らなあかんと言い聞かせてきました。

立命でもう一度頑張ると決めたこの2年間は、怪我が続きました。思うようにいかない4年間でした。どこかで「報われるはず」と思っていた自分もいました。でも甘かったです。

みんなでもっと勝ちたかった。OBの皆さんにも良い報告がしたかったです。

大学選手権出場を逃した後、島主将が言ってくれました。
「関西制覇の目標は達成できなかったけど、関西制覇するチームにふさわしい準備をしよう」

その言葉が胸に刺さりました。最後の1週間、周りを巻き込んで最高の準備をします。

このチームメイトと絶対に勝ちます。

最後に両親。

お母さんがおったから中学で素晴らしい先生に出会えてそこから仰星に行けて、大学もお母さんのおかげで行けました。進路選択の時にいつも寄り添って考えて動いてくれたから今の自分があります。いつもスタンドで応援してくれることが何よりも力になりました。ありがとう。

父さん
いつも美味しい料理ありがと。
ラグビー頑張るわ!!

  • Youtube