チームロゴ

RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける想い」榎本匡志

2025/10/29

私のラグビー生活も長くとも残り1ヶ月少々となり達成感よりも寂しさを強く感じるようになってきました。それ程までに14年間行ってきたこの競技にはお世話になりました。
思えば14年間、父に言われた「他よりも1回多く行い、1m多く走る」というなんとも地道で成功に対して遠回りなモットーを胸にこの競技に向き合ってきました。他人が1回しかやらない練習を2回、80mしか走らない練習を81mと常に他人よりも多く行うことで周りとの差を埋めてきていました。


そのモットーを持ち始めたのは中学生の頃で弱小中学でキャプテンをしていた私は「勝ち」にこだわるチームではなく楽しむチーム環境に身を置いていました。そのまま漫然とラグビーを続けるのだろうと思っていました。

しかし、ある日府選抜の選考会に呼ばれ、これに合格すると大阪の代表として戦える名誉な機会を頂き、右も左も分からないままただひたすらに体力強化に励みました。その際に父に「人よりも1回多く行い、1m多く走ることで必然と成長できる」とぼやかれ、中学の練習も誰よりも早く走り、誰よりも多くDFの練習を行いました。結果、府選抜に選ばれることができてからこのモットーを胸に現在までラグビーを続けてきました。そんな私も大学生となり中高で培った基礎体力が活き、大学では試合で使ってもらえる機会が増え、1プレイヤーとして成長することができました。初めてAで出場したIPU戦、ボロボロになりながら勝利した近畿大学戦、惜しくも敗れた京都産業大学戦、優勝を味わえた春季トーナメント決勝など立命館大学ラグビー部で多くの景色を見させてもらいこの大学に進学して良かったと強く思います。また、このような不自由なく努力できる環境を与えてくれた両親、不器用で鈍臭い私を起用し続けてくれた首脳陣、飽きない毎日を送らせてくれる愉快な仲間たちには感謝しかないです。

また、後輩たちにもとても感謝しています。彼らは私に恥ずかしい思いをさせたいのかわかりませんがいつも「尊敬しています!」や「すごいっすね!」などと煽り混じりに言ってくれます。そのような立命の未来を背負う可愛い後輩達には是非とも上のカテゴリーで試合に出場し、立命初の偉業を成し遂げてほしいと思っています。Aで出るなんて不可能だと思っているなら安心してください。立命館1パスキャッチが下手でラインアウトが1番重い私でも試合に出れています。なので諦めず邁進してください。
同期のみんなには感謝を伝えるのは恥ずかしいのでこの場はお見送りとさせて頂きます。
ラグビー生活も残り1ヶ月少々、立命館大学ラグビー部の全部員、保護者やOBの方々の気持ちを背負って全力で勝ちに行きますので応援の程どうか宜しくお願いします。

 

榎本匡志

  • Youtube