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RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける想い」甲斐匠馬

2025/10/30

私がラグビーを始めたのは、小学六年生のときでした。
それまで続けていた水泳を引っ越しを機に辞め、運動をしなくなってぶくぶく太っていく私を見かねて、父が「何かスポーツをしろ」と勧めてきたのがきっかけです。正直、「体が大きいしラグビーなら有利やろ」と深く考えずに始めたのが最初でした。
最初に所属した筑紫丘Jr.は、死ぬほど走ることで有名なチームでした。練習の半分は走るメニューで、あまりのきつさにスキル練習の前に離脱したこともあります。何度も辞めたいと思いましたが、しんどい練習を共に乗り越えた仲間の存在が、いつも私を支えてくれました。
中学では、父が僕たちの代のコーチになりました。練習が終わっても家にコーチがいて、試合後も一緒に帰る――そんな地獄のような日々でしたが、その理不尽さが私を強くしてくれたと思っています。

高校では、運良く強豪・東福岡高校ラグビー部に入部しました。生活の中心は完全にラグビーとなり、どうすれば強くなれるか、どうすればジャージを着れることが出来るか、そればかりを考える毎日でした。


大学では、ロックからプロップへ転向しました。自分の体格やプレースタイルを考えたとき、プロップの方が向いていると感じたからです。しかしスクラムの世界は想像以上に厳しく、走る体力とはまったく別の体力が求められました。「プロップはチームで一番鈍臭いやつ」と思われがちですが、実際は一種の職人であり、スクラムというチームの土台を支える重要なポジションです。その責任の重さを痛感しました。


そして最終学年となり、今年のチームは「関西制覇」を目標に掲げ、主将の島、副将の中村を中心にスタートしました。えぐいほどチームのために動き続ける二人やリーダー陣の姿を見て、私も必死に食らいつき、春シーズンでは優勝という最高の景色を見ることができました。
しかし、秋シーズン開幕から4節連続で敗戦し、選手権出場は厳しい状況となりました。それでも、残り3節は絶対に勝ち切りたいと思っています。
最後のシーズン、これまでのすべてを懸けて戦い抜きます。

 

甲斐匠馬

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