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RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける思い」藤原洋斗

2025/11/17

私がラグビーを始めたのは4歳の頃、父に連れられて大阪の堺ラグビースクールに通い始めたのがきっかけでした。始めた当初は、泣きながら練習に行くほどラグビーが嫌いでしたが、おもちゃを買ってもらうという約束に釣られて頑張って通っていました。まんまと罠に嵌められていたってことです。

そんな始まりだったにもかかわらず、気がつけば大学までラグビー漬けの人生を歩んできました。どれぐらいラグビー漬けだったかというと、「ラグビー以外に頑張ったことは?」と就活の面接で聞かれても答えられないぐらいです。

そして、その18年のなかでも最も濃い時間だったのが大学ラグビーです。3回生になり、Aリーグの試合に出場する機会を多くいただけるようになったのですが、秋シーズン第2節の関学戦で怪我を負い、シーズンの多くを怪我人として過ごすことになりました。

話は少し変わりますが、私はラグビーにおいて「誰にも負けない武器」を持っているタイプではありません。相手を振り切るスピードがあるわけでも、倒れない強い身体を持っているわけでもない。言ってしまえば、替えが利く選手です。その自覚があるからこそ、できるだけチームから離脱しないようにしてきましたが、怪我をした事実はどうにもできませんでした。

プレーできない期間は、初めて「自分がチームにいなくてもシーズンはどんどん進んでいく」という現実を突きつけられました。4年間で1番、時が過ぎるのが早いシーズンだったと思います。大事な秋シーズンに何もできない悔しさ、復帰後に以前のようなプレーができるのかという不安で精神的にしんどい日々でしたが、この期間は本当に多くの人に支えてもらいました。(その詳細はここでは割愛します。)自分が思っている以上に周りに恵まれていたこと、そしてその環境への感謝が足りていなかったことを強く感じました。

復帰してからは、“替えが利く選手” だからこそできることを自分の価値にしようと決めました。堅実にプレーすること、チームのために泥臭く動くこと。派手なプレーはなくても、泥臭さこそ自分の武器だと考えるようになりました。

普段は基本的に意志なし人間なので、考えていることが読めないとよく言われますが、実際はこんな感じのことを考えています。

4回生になり、関西制覇を掲げて取り組んできましたが、開幕4連敗という不甲斐ない結果となってしまいました。思うように結果を残せていない苦しい状況ですが、応援してくださる方々のために、残り2戦も泥臭く、堅実に、勝利のために身体を張って戦います。
チーム一丸となって全力で勝利を目指しますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

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