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RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける想い」中村颯汰

2025/11/27

とうとうラストイヤーを書く番が回ってきました。島を中心にやって来たこのチームに、終わりが近づいています。寂しい気持ちや悔しい気持ち、少し解放される気持ち。最近はいろんな感情でいっぱいです。みんなのラストイヤーを読んで、4年間を振り返りながら、自分はなにを書こうかと前日まで悩みました。
悩んだ結果、ここでは立命館大学ラグビー部での4年間の出来事、感じてきたことを1回生の時から順を追ってありのまま書きたいと思います。あくまで私目線なので、失礼があったら申し訳ありません。 私が入学前に立てた、大学での目標は2つありました。
1つは、立命を強くすること。
2つは、1年からスタメンを取ること。

これらを目標にしたのには理由がありました。

私は高校最後の全国大会、花園の2回戦で腰を骨折しました。そのまま3回戦に出場し、なにも出来ずに敗戦し、引退しました。今までお世話になってきた大阪桐蔭の先生方や家族に、なにも恩返しできず、不甲斐なさだけが残りました。だからこそ、大学では必ず恩返ししようとこの目標を立てました。

入学前に聞いていたのは、立命は選手権を目指しているチーム。大学の強化指定であり、力を入れているクラブだということでした。しかし、入学してからすぐに大きなギャップを感じました。
このチームは本気で勝つ気があるのか。ダレた空気で練習し、コーチもそれを注意しない。やる気がある先輩の方が少なく、やる気がある方が浮いてしまうような空気。試合に出てる人ですら、「出たくない」などのマイナス発言をする。聞いていたものとは、全くの別物のチームでした。
正直、絶望的だったその環境での唯一の光は、同期に島と蓮二がいたことでした。
私たち3人は、1回生の最初のまだ仲良くもない頃、4年間の目標を書く時に「日本一」と書きました。それを見て一定数の先輩達からは「立命が日本一は無理や、なんも知らんやん」と笑われました。立命がそんなレベルにいないことも、どれだけ程遠いかもわかっていました。それでも私は、「この4年間でチーム変えればええだけや。4年もあればどこまででもいける。」と本気で思っていました。覚悟を持って4年間過ごそうと。そう思わせてくれたのは2人がいたからでした。

それから蓮二と私は、「俺たちで強くしよう」が口癖になりました。
1回生だろうが、先輩や監督に意見しまくりました。やる気のない先輩が何も言えなくなるくらいの実力をつけようと必死になりました。JrでもAでも発言して、1回生でもまとめようと努力しました。
それでもやっぱり1回生の力なんてのは小さくて、大きく変わりを実感することなんてありませんでした。自分たちは上手くなってるのか、そんな不安ばかりが頭の中にありました。
初めてのシーズンが終わり、自分の実力の無さを感じると共に、立命のチームとしての弱さも思い知らされました。

2回になり、目標が国立になりました。この年の4回生は実力者も多く、期待された年でした。大好きな先輩も多く、一緒にスタメンで出たいという思いで、毎日もがきました。この時は、自分がスタメンで出来ることが第1になっており、チームのことを見られていませんでした。
チームの様子がよかったのは2節目まででした。どこかでこの学年ならいけると思っていた甘さがあったのか、負けが重なる事にチームが崩れていくのが感じ取れました。
試合中には仲間と言い合うシーン、文句を叫ぶシーンが増えました。リーダーMTGにも入れてもらいましたが、そこでも前向きな話し合いもなく、言葉を発しないリーダーすらいました。
この時に、1年間規律や戦術など細かいところをおろそかにしてきたこと、仲間同士で普段から本音で言い合えていないことに気付かされました。
うまくいってる時だけまとまって、チームが厳しいときにチームに向き合える人間が少なすぎました。
シーズン終わりに、4回生が泣いている姿を見て、1年間の自分の取り組みを後悔しました。下回生だからといってどこかついていくだけでいいと思ってしまっていたからです。
この時、同期のバックスで飲みに行って死ぬほど泣いて1年間を後悔したのは忘れられない思い出です。可愛がってもらった先輩達にいい報告ができるように、自分らの代は必ず勝とうと強く思えた年でした。

3回生では目標は選手権になりました。ただ、目標への「本気度」に差を大きく感じました。口だけが大半だと僕は思っていたからです。チーム全員の努力量を高い水準に持っていくにはどうすればいいのか考えることが増えました。
結局、チームをかえるには4回生全員がどれだけ本気になれるかなんだと学びました。そしてキャプテンとして悩む山下真之介をみて、せめて戦術の方で自分が助けてあげようと思っていましたが、私の実力不足でシーズンもうまく勝てませんでした。

こうして振り返ると3年間のシーズンは3分の2が負けでした。本気でやっている先輩と勝ちたい。そう思って1年必死でやっても結局、出てくるのは反省ばかり。なにが立命に足りていないのか。他に比べて圧倒的に組織力がないのはどうしてか。毎年、たくさんのことを学ばせて貰っているのに結果に繋げられないのはなぜか。答えの出ない悩みでいっぱいでしたが、それでもやっぱり勝ちたいという思いが無くなることはありませんでした。
私が3年間で学んできた反省を活かして、同じ反省が出ないように、最後の年で最強のチームをつくろう。後輩には同じ思いをしてほしくない。負けの印象を残したくない。これから立命に入ってくる子にも自分が抱いたような感情は与えたくない。別物のチームをつくろうと決意しました。

新チームになり、4回生MTGが増え、それぞれの思いを聞く機会が増えました。
私たちの代の思いは「とにかく勝ちたい」それだけでした。今までやられてきた相手全てを倒して、「関西制覇」しようと目標を立てました。
甘い雰囲気を消し去って、どんなときも「勝つため」に行動しよう。どんなしんどいことも結局は勝つためだと。スローガンが「to Win」になりました。これは島キャプテンの提案です。たまにはやりますね。

私は副将となり、リーダーは大本たかしと、御池蓮二、主務は、関口蒼依になりました。ここから、私たちのoffは無くなりました。毎日のように、夜な夜なGFに残り、話し合いを繰り返しました。やること、考えることが多すぎて毎日多忙でしたが、5人でのそんな時間がなんだかんだ好きでした。
でもやっぱり、チーム作りは難しい。幹部の思いを伝えるにはどうしたらいいのか。みんなからの意見を吸い上げるにはどうしたらいいのか。課題は山積みでした。そんな時に助けてくれた山浦先生には感謝してもしきれません。今年の幹部は、山浦先生の教えなしには進んでこられませんでした。ありがとうございます。

ラグビー面では、私はアタック担当でした。1年かけてどんなアタックを作っていこうか。シーズンに向けてどんなサインをしようか。どの時期にどんな練習をするか。考えることは大量でした。それでもみんなが信じて頼ってくれることだけが、やりがいでした。
今年のアタックを作り上げていく中で、竹内克さん、坂本和城さん、小藤大洋さんなど、たくさんの方に支えられました。最先端の新しいことを教えていただき、ありがとうございました。

思いつく限りのことを行動に移し、関西制覇にむけて、ただひたすら進んできました。
結果が出た春季トーナメントは今までにないほど嬉しかったです。

ただ、結局シーズンでは勝てませんでした。
開幕の関学戦。正直、あれほどの大敗をするなんて1ミリも思っていなかったです。準備は完璧だと思っていたのに、どこか上手く噛み合わなくて気づいた時には追いつけませんでした。負けた実感が湧かなくて、次の日の朝にやっと理解しました。負けたんだなと。4年間この時のためにやってきただけあって、強烈な喪失感に包まれました。その夜、島からLINEがきてすぐ集まりました。「死ぬほど悔しいけど前を向こう。次の日の練習どうするか考えるぞ。」とキャプテンは前を向いてました。怪我して辛いはずやのに。
そこからなんとか持ち直して、2戦目もいい準備が出来ました。それでも勝てない。4年間目指してきた天理、京産にも結局勝てませんでした。この時期は正直、あまり記憶にありません。
私の頭の中にあったのは、「次の日の練習はどんな顔していけばいいやろう。みんな大丈夫かな。こっから次に向けてどうしたらみんな乗ってこれるかな。分析もしなあかん。なんで負けたんや。なにがあかんのや。島もおらへんし、俺がなんとかせな。こんなんで終わられへん」こんな感じでした。
落ち込んでいることを感じさせないように振舞って、練習して。気づいたら正直、ラグビーを楽しむなんて出来ていなくて、ラグビーを考えるのが嫌でした。4節後には、疲れた。そう思ってしまっていたからです。
そんな時に助けられたのは両親です。私の親は「大丈夫?」なんて言いません。ただ、「頑張れ」と言ってくれます。ホントにしんどい時期にはタイミングよく「飲みに行こか」と誘ってくれて、話を聞いてくれます。親はすごいです。離れていてもよく分かってくれています。いつもほんまにありがとう。

同期や後輩にも助けられました。
Aで出られずにもがいている同期は、Jrやcolで勢いあるプレーを見せてくれます。下のチームを引っ張ってくれます。Aで手一杯になってしまっていた私を救ってくれました。怪我で今シーズン、試合に出られなくなってしまった虎汰朗や石橋や箕部も、諦めずにリハビリしている。みんな試合ではデカイ声で応援してくれる。そんな姿に背中を押されました。本当に最高な同期に恵まれました。
シーズン途中から主体性を持って取り組みだした後輩達にも幹部は支えられました。本当にたくましくなったと感じます。
4連敗しても、いつもと変わらず、サポートし続けてくれる学生スタッフ達にも支えられました。
みんなありがとう。

そんなみんなに支えられ、なんとか連敗を抜けて、2勝することができました。本当はもっと勝ちたかった。この気持ちが消えることはないけど、「このチームはまだまだ成長できる」そう思えるようになりました。
泣いても笑ってもあと少し。関西制覇をすることは出来ないけど、関西制覇に相応しい準備をして、最終節に挑みます。今シーズンベストの立命館を見せ、来シーズンに繋ぎたいと思います。

いつも応援してくださっている関係者の皆様。結果で恩返しすることが出来ず、申し訳ありません。今年度も残すところ、あと一試合となりましたが、全力で戦いますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

<同期へ>
このメンバーでラグビーが出来てほんまによかった。ほんまはもっとやりたかったけど、その悔しさは最終節にぶつけよう。なにかと同期にも厳しく言ったり、ミーティングでボロカスいったりしてきたけど、みんなやから俺は副将としてやってこれた。ありがとう。最後まで4回でまとまって、勝ちに行こう。

<後輩へ>
みんなには、厳しく接してきた。あまり褒めることもなく、どちらかというと「まだまだや、もっとやれ」と言った方が多いな。それしか俺はやり方を知らんかった。もっといけると思ってる奴にしか言ってないし、関西制覇を指針にすると、やっぱ立命は激的に変わらなあかんと思ってたから。
今年の幹部の取り組みは、俺らが下回生の時に学んできたことを糧にやってきた。みんなが今年をみて何を思ったか、シーズンおわったらよく考えてみてほしい。それを来年に繋げてほしいと思う。
来年リーダーをやろうかと悩んでるやつ。「自分がやりたい。自分が立命を変えたい」と思うなら自信もって手上げたらいいと思う。俺は頭悪いから無理とか、喋るの下手やからとかじゃない。どんだけチームのこと考えてきたか、考えられるか。やと俺は思う。

ちょっと早いけど
みんなありがとう。今週、最高の試合しよう。

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