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RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける想い」岸澤康成

2025/11/06

普段からマイペースで気が抜けていて何も考えていないと思われがちな私ですが、考えていないにしろ感じることは多くあります。この場では、岸澤の内なる想ひを綴ります。

くやしい!めっちゃ悔しい!情けない!4回みんなAリーグで頑張っているのに俺だけメンバー入ってなくて悔しい。後、ジュニアで4回俺だけなのにキャプテン3回なの信頼されてなさ過ぎて悲しい情けない!
あー。

今の気持ちをまっすぐに表現するとこんな感じです。なにより悔しいのが、そんな現状に必死にもがこうともせず受け入れてしまおうとしている自分です。
思い返せばこの4年間はずっと悔しさと情けなさを抱えた自分との戦いだったと思います。中学、高校と世間的には弱小校といわれる場所で「競争」という言葉を知らずにぬるま湯につかって生きてきた私には刺激的すぎる4年間でした。本来、思い悩むこともなく楽観的で楽しく過ごしてきた自分ですが、この4年間は初めてちゃんと悩んで、落ち込んで、自分なりにもがいてきた日々であったと思います。

特に2回生の春、亀岡ラグビー祭での同志社戦では、大衆の目の前でハイパントを3連続ノッコンするという超絶恥ずかしい大失態を犯した記憶がどこかにあります。あの時は本気でラグビーが嫌いになったし、ハイボールなんか消えてなくなれと思いました。そこから、一つ上の一色大先輩とハイパントキャッチを夢に向かって引くほど練習したのですが、あまり上達はしませんでした。ハイボールの競り合いはセンスです。ただ、あの無意味に近い”量“だけの練習時間は僕にとってかけがえのない時間です。

4年間を振り返るとネガティブな思い出たちがよみがえりますが、それ以上に楽しくてうれしかった思い出が多い大学生活だったと思います。
2 回生の暗黒期を乗り越え、3回生の春ではシーズンを通してスタメンとして出場することができました。本当にうれしかったです。一色さんとのコソ練が実った瞬間でした。この時期は人生で一番ラグビーを楽しんでいたし、自分の武器を最大限生かしラグビーができている実感がありました。
また、仲間たちとの思い出もたくさんあります。なんでもない日常が楽しかったです。練習終わりにしょうもない話で盛り上がるあの時間が大好きです。そして、彼らにはラグビーにおいてもたくさん助けられました。試合でミスをすればボロクソ言われます。傷口に塩を塗り込まれます。その後の飲み会では言いたい放題言われます。だがそれがいいのです。そうやって成長してこられたのだと思います。後輩に伝えたいことがあるのだとしたら一つ、こうやってボロクソに言いたいことを本音で言い合う。これが成長につながると思います。

ラグビー人生も残り1カ月を切りました。
今シーズン、まだファーストジャージを着られていません。このままでは、僕を大学に送り出してくれたこれまでの恩師たちにも合わせる顔がありません。今年のBK3は御池、三浦を筆頭に非常にできの良い素晴らしい選手達が集まってしまっています。目指す壁は高いですが、最後まであきらめず走り抜けたいと思います。そして、どんな形であれ少しでもチームに貢献できるように頑張ります。
最後に、ここまで支えてくれた両親へ。ありがとう。

岸澤康成

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