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RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける想い」藤陽向

2025/11/13

立命館ラグビー部で過ごした4年間は、振り返れば本当にあっという間でした。
私は浪人を経て立命館大学に入学しましたが、入部当初の悩みはとにかく肩身が狭いことでした。同期の仲間は体格も大きく、ラグビーも上手く、一回生の頃から多くがファーストとして活躍していました。そんな中、じろうと二人で毎日インゴールをひたすら走らされていたのを今でも覚えています。体も小さく、練習にもなかなか参加できず、ただ走るだけの日々。それでも、試合で活躍する同期の姿を見るたびに「自分もあの舞台に立ちたい」という気持ちが強くなり、必死に食らいついてきました。

 

3回生の冬、開幕戦を前にチーム内で病気が流行し、思いがけず自分に出場のチャンスが回ってきました。Aチームの一員としてグラウンドに立った瞬間、これまでの努力が報われたように感じ、「やっとここまで来た」と心から実感しました。しかしその直後、大怪我を負い、また試合から離れることになりました。あのときの悔しさは今でも忘れられません。

今振り返ると、4年間のラグビー生活は全くもって順風満帆ではありませんでした。けがや試合に出られない悔しさ、そして自分の無力さを痛感することも多くありました。それでも、どんな状況でも努力を続けてこられたのは、隣で共に頑張ってきた仲間の存在があったからです。セカンドには、試合に出られずとも毎日必死に体を張り続ける仲間がたくさんいて、そんな姿を見るたびに「自分も頑張らなきゃ」と奮い立たされました。あの環境で過ごせたことは、何よりの財産です。

そして今、気づけばラグビー生活も残りわずか。あと3週間で、この濃く長い時間にも終わりが来ます。関西制覇を目指して挑んできたこのチームは、現在一勝どまりと厳しい結果が続いていますが、僕がこれまで嫉妬してきた同期の力はこんなもんじゃない。最後の瞬間まで、必ず意地を見せてくれると信じています。

 

これまで支えてくれた両親への感謝を胸に、立命館のジャージを着て戦えるこの時間を、最後まで全力で走り抜きます。

 

藤陽向

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