チームロゴ

RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける想い」堀陽人

2025/11/18

ラグビーを始めたきっかけは、3歳の頃に親に瀬戸ラグビースクールへ連れていかれ、スクールに入ったことでした。
当初はラグビーにまったく興味がなく、草むしりばかりしていました。
しかし、小学生の頃に試合でタックルが綺麗に決まり、会場が少し沸いた瞬間から、少しずつラグビーが好きになっていきました。


大学入学当初の1回生の頃は、上のチームでプレーさせてもらうことが多く、「自分はできる」とどこかで勘違いしていました。
そんな甘さを胸の奥に隠し持ったまま、2回生へ進んでしまいました。
しかし、ラグビーはそんなに甘くありませんでした。
そのツケは、3回生の秋シーズンで一気に返ってくることになります。

初めてAリーグの試合に出させてもらったとき、何もできませんでした。
自信が崩れ落ちる感覚があんなに鮮明なのかと、強く感じました。
ミスも多く、テンポも判断も遅く、スクラムハーフとしての役割を果たせていませんでした。
“自分はそこそこやれる選手だ”という小さなプライドは一瞬で砕け散り、自分の未熟さを言い訳なしに突きつけられました。
ラグビー人生で初めてここまで自信をなくしました。

自分は基本、プレーに自信を持っているタイプで、良くも悪くも自分を見る目が甘いところがあります。
しかし、中村はいつも自分のプレーを客観的に見てくれて、できていない部分をはっきり指摘してくれました。
「ポイントに着くのが遅い」
「パスが悪い」
などのこうしたストレートな言葉は、ときに痛かったですが、本当にありがたいものでした。
今でも過信してしまうところはあるのですが、中村がこうやって言ってくれたから客観的に自分を見えるようになってきました。

こうした経験を通して、自分の武器は、DFとコミュニケーションと感じています。
自分はずっと練習でも試合でもうるさく、泥臭いDFをしてきたと思ってます。
ある程度客観的に自分のプレーを見れるようになったからこそ、まだやれると感じています。
悔しかった日々も、情けなかった時間も、すべてをひっくるめて今の自分があります。
そして、そのすべてが最後のプレーに必ず生きると信じています。


今年、ラストシーズンを迎えて、練習に行けば仲間がいて、自分のミスを笑いながらも真剣に指摘してくれる同期がいて、どれだけ落ち込んでも「まだ行けるぞ」と声をかけてくれる同期がいます。
そして、3歳の頃からずっと自分を応援してくれ、ここまで続けさせてくれた両親の存在があります。
思えば、自分一人でできたことなど何一つありませんでした。
大学4年間は、自分の未熟さを何度も思い知らされる時間でしたが、同時に「支えられて生きている」という当たり前すぎる事実を、ようやく理解できた時間でもありました。


3歳で草むしりばかりしていたあの日から、ここまでラグビーを続けることができたのは両親のおかげです。
そして、4年間、刺激を与え続けてくれた仲間のおかげです。
今シーズンが終わるまで、立命館大学としての誇りを胸に、すべてを懸けて戦います。
悔いのないように、最後まで走り切ります。

応援してくださるすべての方へ。
本当にありがとうございます。
引き続き応援よろしくお願いいたします。

  • Youtube