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RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける想い」山﨑大輝

2025/11/21

私がラグビーを始めたのは小学5年生の時でした。何かスポーツをしたいと思っていた私は、父がやっていたラグビーのクラブに入ることにしました。このころは体が大きかったのでとりあえずボールを持ったら前に走ることしか知りませんでした。

中学でもラグビーを続け、この頃からラグビーが好きになっていきました。ある時、相手がボールをキャッチした瞬間にタックルに入ったら相手を倒せると考えた私は実践し、見事に決まりました。この快感を覚えた私はラグビーにハマっていきました。 

高校でもこのタックルで花園に出たいと思い京都成章高校に進学しました。この頃はラグビーのことしか考えていなかったし、それだけ必死にやってきたラグビー部の最後の大会で試合に出られなかった出来事は「ここが限界か」と自分に思わせるには十分だったし、自分の中で火が消えていくような感覚がありました。

しかし、運良くか悪くか立命館大学への進学が決まりました。スポーツ推薦ではなかった私にはラグビーをここでやめる選択肢もありました。しかし、考える間もなく、立命への進学が決まっている同期が二人もいる私には、立命のラグビー部から入学前から練習に参加する旨の手紙が届いており、退路はあっという間に断たれてしまいました。もとより熱狂的な立命ファンの父がいる私にはそんな道はなかったのでしょう。

入学したラグビー部には高校時代の有名な選手が多く集まり、「この代ならいいところまで行けるんじゃないか」と思ったのと同時に「自分は試合に出ることはできないのでは」という高校時代の気持ちを引きずる自分がいました。さらに首の怪我をしてしまった私は長い期間けが人としてラグビー部にいました。怪我をした当初は「呼吸」しか練習メニューがなく退屈な時間を過ごしていました。
復帰して3回生になった時に思わぬチャンスがやってきます。FLのけが人が多くメンバー入りし、初の公式戦ジャージを着て試合に出場することができました。あの時のグランドに響く声は今でも覚えています。4回生でも同様に亀岡のグランドで試合に出場することができました。亀岡のグランドとは縁があるようです。ここまで腐らずに頑張れたのは、上のチームで活躍する同期に刺激を受けたから、下のチームで一緒に切磋琢磨した同期や先輩方がいたから、何より全力で私を応援してくれる両親の存在があったからだと思います。このような環境でラグビーができたことを本当にうれしく思います。入部当初の想いとは裏腹にラグビー部へ入部したことに対して一切の悔いはありません。

最後に、4回生として後輩に何か残せたのだろうか、関西制覇を目指すチームに対して自分の熱量は十分だったのか、最後の最後で怪我をして満足にプレーできないことに対する後悔であったり、ラストイヤー残り僅かになっても考えることはたくさんあります。4年間どう過ごしてきたとしても後悔は残ると思います。ですが、後輩には焦らないでほしいと思います。大学ラグビーは長いようで短いようで結局長いので。4回生になって焦りや後悔がないように準備を大切にしてほしいです。この準備力が大切ということが4年間の学びだったのかなと思います。4年間を振り返りましたが、まだ私たちのラストイヤーは終わっていません。今年掲げた「to win」のスローガンを体現するために自分にできることを全力でやり抜きたいと思いますので、どうか応援よろしく願いします。

 

山﨑大輝

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