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RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

「ラストイヤーにかける想い」吉田篤人

2025/11/23

私がラグビーを始めたのは小学二年生の時、父の影響でした。気がつけばラグビー歴は十五年。これまで所属してきたチームは決して人数が多いわけでも、全国で勝ち上がっていくような強豪でもありませんでした。だからこそ、大学入学前に部員一覧を見たとき、これまでとは明らかに違う“本気の環境”に身を置くことになるのだと実感し、楽しみと同時に「この中で自分は通用するのか」という強い不安が込み上げてきたのを覚えています。

入部してからは、今まで経験してこなかったレベルのメンバー争いの中に身を置くことになりました。日々感じるプレッシャーは決して楽ではありませんでしたが、不思議とその緊張感の中でこそ、私はラグビーの楽しさをこれまで以上に強く感じられました。二回生の時にはA戦のメンバーに選んでいただき、ファーストジャージを着ることができました。しかし、その後は思うように結果を残せず、再びジャージを着ることができない日々が続きました。
悔しさがなかったと言えば嘘になります。それでも、そこで腐ってしまうことだけは絶対にしたくないと心に決めました。自分が置かれた立場に不満を抱くのではなく、「今の自分にできることは何か」を常に考えるようにしました。その中で強く感じたのは、チームとして戦うためにはセカンドの底上げが不可欠だということでした。特にスクラムでは、後輩たち一人ひとりに親身に向き合い、改善点や意識すべきポイントを一緒に探し、伝えることに力を注ぎました。時間はかかりましたが、そうした取り組みを通じて、互いに本音で話し合える関係を築けたことは、今の自分にとって大きな財産になっています。 

四年間を振り返ると、もちろん楽しい思い出ばかりではありません。それでも、ラグビーが嫌になったことは一度もありませんでした。それは、どんな時でも背中を押してくれた仲間がいて、支えてくれた先輩や後輩がいて、本気でラグビーに向き合える環境に恵まれていたからです。

ラストイヤーを迎え、残された試合は残りわずかです。一試合一試合にかける想いは、これまでの十五年間で積み上げてきたすべてだと言っても過言ではありません。最後の瞬間まで準備を怠らず、全てを出し切ります。そして最終的には、この仲間たちと笑顔でシーズンを終えたい。その想いだけを胸に、最後まで走り切ります。

 

吉田篤人

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